金(ゴールド)価格:上昇、プラチナ価格:安【海外市況(3月12日)】
■海外貴金属市況コメント■
3月12日、NY貴金属市場の金は上昇。この日も特段の材料や米経済指標等の発表もなく様子見気分が強いなか、欧州中央銀行(ECB)の理事会メンバーであるドイツ連銀のバイトマン総裁が連銀の決算発表の会見で「ユーロ圏の危機はまだ終わっていない」と発言したことを受け、リスク回避の金買いが先行した。インドや中国の現物需要の買いも相場の上昇要因につながった。一方、プラチナは下落。金の上昇に追随して堅調に推移する場面もあったが、買いが一巡するとバイトマン独連銀総裁の発言を受けて景気後退懸念が強まったことを嫌気した売りに小幅下落して引けた。