金(ゴールド)価格:上昇、プラチナ価格:安【海外市況(5月23日)】
5月23日、NY貴金属市場の金は上昇。日本を発端にアジアや欧州の株式市場が急落したことを背景に、リスク回避姿勢が強まったことから安全資産としての金買いが集まった。NY外為市場でユーロが対ドルで堅調に推移したこと買いを誘った。本日発表の米経済指標が総じて良好だったことで頭抑えられる場面もあったが、その後は再び買いが先行する展開となり、前日比で20ドル超の大幅高で取引を終えた。ただ、市場では前日に1400ドルの水準を一時回復したものの維持できずに終わっており、本日も同水準に向かうと頭重さが目立っていたことから、積極的に上値を追う展開にはなりづらいのでは、との見方が多い。一方、プラチナは下落。HSBCが発表した中国PMI(製造業購買担当者景況指数)が49.6となり、昨年10月以来7ヶ月ぶりに節目の50を割り込んだことから、同国の景気鈍化懸念が浮上してこれに圧迫される格好。日経平均株価や欧州株式市場の急落にも圧迫されたため、一時は1450ドルを割り込んだが、終盤にかけ買い戻され下げ幅を縮小して引けた。