金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:上昇【海外市況(5月22日)】
5月22日、NY貴金属市場の金は下落。FRB議長の発言に乱高下の激しい一日となった。朝方、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は上下両院の経済合同委員会での議会証言で現行の金融緩和策を当面続ける姿勢を強調。これを受け金は買われ一時は約1週間ぶりに1400ドルを回復した。しかし、その後同議長が「労働市場の持続的回復が確認されれば緩和策を縮小する」と発言すると、一転して売り物が優勢の展開となってマイナスサイドへ下落して引けた。一方、プラチナは上昇。バーナンキFRB議長が金融緩和策の継続を強調したことを好感する向きからの買いが先行した。NY株式市場がが連日の史上最高値更新を記録したことも相場を支援し、一時は1500ドルの節目を試す水準まで上昇していた。しかしその後は、同議長が緩和策の縮小に言及したことやNY株式市場が下落に転じると売られ、上げ幅を縮小して引けた。