金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:安【海外市況(5月16日)】
5月16日、NY貴金属市場の金は下落。朝方は前日に急落した流れを引き継いで、一時1トロイオンス=1368ドルまで売られ、約1ヶ月ぶりの安値圏に値を沈めた。その後は急激な下落に対する警戒感や、本日発表された4月の米住宅着工件数・週間新規失業保険申請件数・5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が低調であった事により、外為市場でドルが対ユーロで軟化したことから下げ幅を縮小する展開となった。ただ、前日の米卸売物価指数に続いて、本日の米消費者物価指数もマイナスとなり、インフレ期待が後退していることが、金相場を圧迫しているとみられる。市場関係者の多くは世界的な株高傾向が続いているため、資金が金から流出していると指摘している。プラチナも下落。金の下落に連れる格好で軟調に推移し、一時1470ドルまで売られたが、南アフリカの鉱山ストの報から買い戻され、下げ幅を縮小して引けた。