金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:安【海外市況(5月15日)】
5月15日、NY貴金属市場の金は下落。外為市場でのドル高ユーロ安を受けて金は売られた。本日発表された第1四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.2%減と市場予想(0.1%減)を下回り、6四半期連続のマイナス成長と、統計が始まった1995年以降で最長を記録した。これを受け、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測が高まり、ドルが対ユーロで上昇。ファンド筋の売りが先行した。米卸売物価指数が低下したため、インフレ期待が後退したことも金相場を圧迫した。プラチナも下落。早い段階では南アフリカの鉱山ストライキに対する思惑が支援材料となり、上昇する場面が見られた。しかし、その後ドル高や金相場の急落を眺めた売り物に押される格好で下落に転じた。なお、プラチナ生産大手ロンミンが保有する南アフリカのマリカナ鉱山でのストライキについて、労働者は職場に復帰し始めていると報じられている。