金(ゴールド)価格:上昇、プラチナ価格:安【海外市況(4月19日)】
■海外貴金属市況コメント■
4月19日、週末NY貴金属市場の金は小幅高。朝方は先週末からの急落を受けたテクニカル買いや、アジア勢を中心にした実需筋の買いを背景に1400ドルの節目を上抜くと、ストップロスの買いを巻き込み、一時は30ドル超の上伸となる場面も見られた。しかし、買い一巡後は利食い売りや週末を控えたポジション調整に売られ、上げ幅を縮小し小幅高で引けた。市場関係者の間では、安値によるアジアを中心にした現物買いが旺盛だが、一方で中央銀行の金売却やインフレ圧力緩和見通しを背景に、貴金属相場への投資を縮小しつつある投資家との間で綱引きが続いているため、来週も1400ドルを挟んだ推移が予想されている。一方、プラチナは小幅安。世界的な景気減速に伴う需要減退観測を受け続落。ただ、前日に続き1400ドル付近では鉱山コストと比べて割安との見方で買われ下げ渋る展開となった。