■海外貴金属市況コメント■
10月30日、NY貴金属市場の金は上昇。前日に引き続きハリケーン「サンディ」の影響でニューヨーク商業取引所(NYMEX)は立ち会い取引が中止となり電子取引のみの実施。NY株式・債券市場が休場となったため、金融市場全般に模様眺めムードが漂い、貴金属市場も積極的な商いは手控えられた。閑散商状のなか、スペインの第3四半期国内総生産(GDP)の数値が市場予想よりも小幅であった事や、イタリアの5年物・10年物国債の入札で利回りが2011年5月以来の低水準となったことで外為市場でユーロが対ドルで上昇。これを受けファンド筋等の買いで上昇して引けた。一方、プラチナは上昇。プラチナ生産で世界第3位のロンミン社がプラチナ生産目標を引き下げたことなどを材料に買われ上昇して引けた。