■海外貴金属市況コメント■
9月26日、NY貴金属市場の金は下落。欧州債務危機拡大に対する懸念を背景に外為市場でユーロが対ドルで軟調に推移、これを受けて金は売られた。一時は30ドル程度の大きく下落したが、その後は各国中央銀行の追加金融緩和の実施に伴うインフレヘッジとしての金の魅力の高まりなどを囃して買い戻され、下げ幅を縮小して取引を終えた。一方、プラチナは早い段階では金に連動する形で軟調に推移する場面も見られたが、南アのストに絡んだ買いも加わって終盤にかけ小幅高で引けた。プラチナ生産最大手のアングロ・アメリカン・プラチナムは、違法ストの続く南アフリカ・ルステンブルク鉱山の労働者の職場復帰率が未だ2割に満たないとの報も上昇要因につながった。