金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:上昇 【海外市況(9月12日)】

■海外貴金属市況コメント■ 9月12日、NY貴金属市場の金は小幅安。朝方はドイツ連邦憲法裁判所が欧州安定メカニズム(ESM)について合憲との判断を下したことで、欧州中央銀行(ECB)による重債務国の国債購入策の前提条件となるESM発足に向けて前進したため、イタリア・スペインなどの国債利回りが低下し、ユーロ圏の債務懸念が後退した。これを受け外為市場でユーロが対ドルで上昇したことにより金も堅調に推移した。しかし、その後ドイツ国債の入札が低調に終わったことでドルが買い戻されると金は売られる格好となり、小幅安で引けた。銀は続落。取引序盤には金に連れる格好で買い進まれたものの、中盤以降はテクニカル売りに押された。一方、プラチナは上昇。世界最大のプラチナ生産国である南アフリカでの鉱山ストライキが、世界最大手のアングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)が所有する鉱山にも拡大したことで供給不安が一段と強まったためファンド筋の買いが継続し、約5ヶ月ぶりの高値圏で引けた。
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