■海外貴金属市況コメント■
9月7日、週末NY貴金属市場の金は上昇。本日発表された米雇用統計は、米非農業部門就業者数の増加幅が事前予想を下回る弱い内容となった。先月末にバーナンキFRB議長が講演の中で雇用市場の一段の改善策について述べ「雇用市場の改善のために必要であれば、追加緩和政策を実施する」との旨の見解を示していた事から、市場では雇用統計の悪化により量的金融緩和第3弾(QE3)実行の可能性が高まったと判断。これを受け金に買いが集まり2月29日以来の高値をつけた。また、米雇用統計を受けて外為市場でドル安・ユーロ高が進んだ事も金が買われる要因の1つとなった。銀・プラチナ系も上昇。金と同様、米雇用統計の悪化及びそこから派生したドル安・ユーロ高を手掛かりに買い進まれる展開。銀は3月13日以来、プラチナは4月13日以来の高値を付けた。