■海外貴金属市況コメント■
8月27日、週明けNY貴金属市場の金は小幅高。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演に注目が集まる中、追加の量的緩和第3弾(QE3)観測の高まりから、投機筋の買い物が先行し、一時4月12日以来となる1トロイオンス=1680ドルに迫る水準まで上昇した。その後は、ロンドン市場がサマーバンク・ホリデーの祝日で休場となり積極的な商いが見送られたうえ、最近の上昇に対する利益確定売りが優勢となり、マイナス圏に値を沈める場面があったものの、QE3への期待感から売りの勢いは続かず、小幅上昇して引けた。一方プラチナは、最近の上昇に対する反動から売り物が優勢となり、地合いを緩めた。プラチナ生産で世界第3位の英ロンミンは、南アフリカのマリカナ鉱山の東側部分で新たな騒乱が報告されたと発表したものの、相場への影響は軽微だった。