■海外貴金属市況コメント■
7月6日、週末NY貴金属市場の金は下落。注目されていた米雇用統計は、6月の米非農業部門就業者数が8万人増加となり、市場予想の9万人増加を下回った。これを受けて市場には失望感が広がり、金も売り込まれる展開となった。さらに原油安や株安も嫌気されて地合いを崩し、安値圏で引けた。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が、欧州債務危機以外にも中国やブラジルなどの新興国を含んだ世界各国の経済指標の悪化を指摘し、世界経済の成長下振れリスクにも言及したため、貴金属全般が資金調達のため換金売りで大幅下落して引けた。一方、プラチナや銀も金の下落に連れる形で値を下げた。