■海外貴金属市況コメント■
6月29日、週末NY貴金属市場の金は上昇。欧州連合(EU)首脳会議で、EU首脳はイタリアとスペインの国債金利低下を支援すると表明したほか、域内銀行への直接支援や国債買い支えなど金融安全網である欧州安定機構(ESM)の運用柔軟化で合意。これを受けて欧州債務問題への懸念が急速に後退したことから、外為市場でユーロが対ドルで大幅上昇したことを受けての買いや、NY原油の大幅高も金買いを加速させた。約1週間ぶりに1トロイオンス=1600ドルを回復するなど大幅上昇して引けた。一方、プラチナや銀も大幅上昇。金の大幅高に追随する中、ユーロ高や米株式市場の大幅上昇などといった外部環境の強さにも支えられた。