■海外貴金属市況コメント■
6月21日、NY貴金属市場の金は下落。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)の実施が見送られたことを受けて、外為市場でドル買いユーロ売りが加速し失望売りが継続した。NY原油の下落といった弱気な外部環境に加え、景気の先行き不安を背景に多くの投資家が市場から金の投資資金を引き上げる動きが広がり、50ドル以上の大幅下落となった。一方、銀とプラチナは米経済指標の悪化やスペインの財政問題など欧州債務危機拡大に対する懸念を映して投資家のリスク回避姿勢の強まる中、商品市場全般の下落や金の大幅下落に連動し引けた。