■海外貴金属市況コメント■
6月18日、週明けNY貴金属市場の金は小幅安。ギリシャの再選挙において緊縮財政派が勝利したものの、スペイン国債利回りが7%を超えるなど、欧州債務危機拡大に対する懸念を受けて市場心理の悪化から投資資金を引き上げる動きが広がった他、外為市場でのユーロに対するドル高を眺めての売りに押された。ただ終盤にかけ売りが一巡すると、19日~20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて米追加金融緩和観測への期待を囃した買い戻しも入り上昇し小幅安で引けた。一方、銀やプラチナはユーロ圏の信用不安の再燃を映して投資家のリスク回避姿勢の強まる中、(対ユーロでの)ドル相場の上昇や主要商品の下落など弱材料が重なり、それぞれ軟調に推移した。しかし、終盤にかけ下げ渋った金相場に追随して値を戻す展開となり小幅安で引けた。