金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:安 【海外市況(5月16日)】
■海外貴金属市況コメント■
5月16日、NY貴金属市場の金は下落。ギリシャの総選挙後の連立協議失敗を受け、ギリシャ政局の先行き不透明感に押されるかたちで、軟調に推移。その後発表された米経済統計が概ね良好な内容となったことから、米国の景気先行きに回復期待感が戻り、一時的ながらリスク回避姿勢が後退。金や他の貴金属も安値から戻した。しかし、欧州債務危機懸念は根強く頭押さえられ、ユーロ・ドル相場が不安定な値動きであることが嫌気され、終盤下落して引けた。銀やプラチナ・パラジウムも金に連れて売られる展開。ただ、パラジウムは一時600ドル台を回復した。市場関係者によると、インドは婚礼シーズンであることから、貴金属の需要が喚起されやすいとのことである。また、タイの宝飾業者が積極的に買い拾っており、この動きが呼び水となって、安値で買い拾われるかに注目が集まっているという。