■海外貴金属市況コメント■
5月11日、週末NY貴金属市場の金は下落。ギリシャ総選挙を受けた連立交渉で、議会第3党・全ギリシャ社会主義運動のベニゼロス党首が第2党・急進左派連合のツィプラス党首と会談し、挙国一致型の連立内閣への参加を呼びかけたが拒否されるなど連立工作が失敗に終わり、ギリシャの政局混迷がますます鮮明となったことから換金売りが先行。一時は1トロイオンス=1570ドル割れを試す水準まで下落。ただ、売られ過ぎとの見方から押し目を買う動きが見受けられたこともあり、下値は限定された。一方、プラチナは大幅下落。ギリシャの政局不安が引き続き弱材料視されたほか、原油安などといった外部環境の弱さにも圧迫される展開。プラチナはこれで5営業日続落となり、一時は1月11日以来約4ヶ月ぶりの安値水準となる1460ドル台まで下落した。