金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:安 【海外市況(5月8日)】
■海外貴金属市況コメント■
5月8日、NY貴金属市場の金は下落。6日のギリシャ総選挙で緊縮政策を推進してきた連立与党が大敗したほか、連立政権樹立交渉が難航するなど政局の先行き不安が高まっており、市場では同国の不安材料を発端に欧州不安を背景に外為市場でユーロ安・ドル高に振れたことやNY原油が急落したことに圧迫される展開となり、1月5日以来およそ4ヶ月ぶりとなる1トロイオンス=1600ドルの大台割れを演じた。ただ、その後はユーロ安・ドル高が一服したほか、NY原油が安値圏からは水準を戻したことを眺めて買い戻しが入ったため、再度大台を回復して取引を終えた。一方、その他の貴金属も大幅続落。金の急落に追随する格好となったほか、NY原油や米株式市場の急落などといった外部環境の弱さにも圧迫され下落して引けた。