金(ゴールド)価格:上昇、プラチナ価格 【海外市況(4月19日)】
■海外貴金属市況コメント■
4月19日、NY貴金属市場の金は小幅高。本日発表された米週間失業保険申請件数が市場予想を上回る数字となるなど低調な経済統計を受け、米国経済の先行き不透明感が台頭。また国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事がIMFの融資能力が「大幅に」拡大されるとの見方を示したほか、欧州委員会がイタリアの最新の予算計画について、基礎的財政収支で「かなりの」黒字を維持し、中期的な均衡予算を達成する内容との見方を示したため、ユーロ圏の財政問題に対する懸念が後退する格好となり、外為市場でユーロが対ドルで堅調に推移した。これを眺めて金に買いが集まった。しかし、終盤にかけ格付け会社ムーディーズがフランス国債の格付けを引き下げるとの噂(同社は16日に仏格付けを変更する差し迫った計画はないとの見解を示しており、この噂を否定)などから、ユーロの上値が抑えられたため、金相場も伸び悩み小幅高で引けた。